保育の書類作成とAI
最近は、文章を作ったり、情報を整理したりするために AIを使う機会が少しずつ増えてきました。
保育の仕事でも、月案や日誌、評価・反省、援助・配慮など、 文章を考える場面はたくさんあります。
そのため、こうした書類作成にもAIを活用できるのではないかと 考える方は増えていくと思います。
私自身も、書類作成の負担を少しでも減らせる方法のひとつとして、 AIはとても可能性のあるものだと感じています。
AIが得意なのは「文章をまとめること」
書類を作るときに大変なのは、 必ずしも「何も思いつかない」ことだけではありません。
子どもの姿や活動の内容は分かっていても、 それを文章としてどのようにまとめればよいのか分からず、 手が止まってしまうことがあります。
AIは、こうした頭の中にある情報を整理したり、 文章の形にしたりすることを得意としています。
例えば、活動内容や子どもの様子を入力して、 文章のたたき台を作るだけでも、 最初の一文からすべて自分で考える負担を減らすことができます。
AIにすべて任せればよいわけではない
一方で、保育の書類をすべてAIに任せればよいとは思っていません。
実際にその子がどのような姿を見せていたのか、 どのような気持ちだったのか、 保育士がどのような援助をしたのか。
こうした部分は、実際に子どもと関わった保育士だからこそ 分かることです。
AIが作った文章が、その日の保育や子どもの姿に 本当に合っているのかを確認することは欠かせません。
「答え」ではなく「たたき台」として使う
私は、保育の書類作成でAIを使う場合、 完成した答えを出してもらうというより、 文章を考えるための「たたき台」として使うのがよいと思っています。
AIが作った文章をそのまま使うのではなく、 実際の子どもの姿に合わせて修正したり、 自分なりの言葉を加えたりする。
そうすることで、書類を考える負担を減らしながら、 一人ひとりの子どもに合った記録を残しやすくなると思います。
「0から文章を考える」のではなく、 「1をもとに自分で整える」だけでも、 書類作成にかかる時間は変わってきます。
個人情報の入力には注意が必要
AIを保育で活用するときには、 個人情報の扱いについても考える必要があります。
子どもの氏名や住所など、個人を特定できる情報を 安易に入力しないことは大切です。
AIを便利に使うことだけではなく、 どのような情報を入力してよいのかを考えながら 利用する必要があります。
保育AIノートでも、個人を特定できる情報を入力しなくても 文章作成をサポートできるサービスを目指しています。
AIで保育士の仕事そのものを置き換えたいわけではない
保育AIノートを作っているのは、 AIに保育士の仕事を任せたいからではありません。
子どもの小さな変化に気づいたり、 気持ちを受け止めたり、 その子に合わせて関わり方を考えたりすることは、 保育士だからこそできる大切な仕事だと思っています。
だからこそ、文章をまとめる作業など、 AIに手伝ってもらえる部分の負担を少し減らすことで、 本当に大切な部分に時間を使えるようになればと思っています。
保育AIノートで目指していること
保育AIノートでは、AIにすべてを任せるのではなく、 保育士が文章を考えるときのサポート役になることを目指しています。
書類を書くために長い時間悩むのではなく、 AIが作った文章を参考にしながら、 自分の保育に合った内容へ整えていく。
そんな使い方ができるサービスにしていきたいと思っています。
書類作成にかかる時間が少しでも減り、 その分、子どもたちと向き合う時間や、 保育について考える時間につながればうれしいです。